時刻表から始まる旅

交通機関やダイヤに関する考察を書いていく予定です

航空路線ごとの利用者数ランキング(近接空港を合算した場合との比較付き)

こんにちは。

 

今回は、航空路線ごとの利用者数について見ていきます。

 

航空路線ごとの利用者数は、国土交通省の「特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報」に掲載されています。

今回は、公表されている中で最新のデータである平成30年度のデータを使用します。

 

参考に平成30年度のトップ10を紹介します。

1.羽田ー新千歳 9,058,751人

2.羽田ー福岡  8,725,291人

3.羽田ー那覇  5,961,204人

4.羽田ー伊丹  5,478,443人

5.羽田ー鹿児島 2,518,890人

6.羽田ー熊本  1,975,558人

7.羽田ー広島  1,882,798人

8.福岡ー那覇  1,879,098人

9.成田ー新千歳 1,876,979人

10.羽田ー長崎   1,765,536人

 

この利用者数は、空港対空港の数値であるため、都市間の数字とは差がある場合があります。

例えば、1位と9位は、東京(羽田・成田)という括りで見ると、合算することになります。

ANAJALの時刻表等の案内で「都市名(空港名)」という表記の空港があります。

そこで、同じ都市名になっている空港を一括りにして、統計を見返してみます。

 

一括りにする空港は以下の通りです。

札幌 = 新千歳、丘珠

東京 = 羽田、成田

名古屋= 中部、小牧

大阪 = 伊丹、関西、神戸

 

 

 

上記のように変更した後の平成30年度のトップ10がこちらになります。

1.東京ー札幌   10,935,730人

2.東京ー福岡  9,857,310人

3.東京ー大阪  8,995,045人

4.東京ー那覇  6,678,091人

5.大阪ー那覇  2,783,563人

6.大阪ー札幌  2,735,129人

7.東京ー鹿児島 2,657,190人

8.東京ー熊本  2,163,247人

9.東京ー広島  2,092,546人

10.福岡ー那覇   1,879,098人

 

一括りにしたことにより、大阪を発着する路線のランクインが増えました。

東京ー大阪に関しては、空港単位では那覇より下だったのが大きく引き離し、福岡に近づいています。

東京ー大阪間には、成田ー神戸以外の組み合わせがあり計5路線あります。

その中で一番多い羽田ー伊丹の他に、

羽田ー関西 1,271,343人 13位

羽田ー神戸 1,086,271人 25位

成田ー関西    696,487人 39位

成田ー伊丹    462,501人 55位

※順位は一括りする前の順位

となっており、100万人越え路線が2つ合算されるインパクトは大きいです。

 

また、福岡ー那覇がトップ10の中で東京と大阪をいずれも含まない唯一の路線になりました。

 

全体的には、東京や大阪から各地域の拠点都市への移動が多く、東京ー大阪(広島)間以外は新幹線で移動できない、もしくは現実味があまりない区間であるように感じました。

また、一括りにする前は羽田からの路線が圧倒している印象になりますが、一括りにしてからは東京の存在感が若干ですが低下します。

 

大阪を一括りにした場合に数値が大きく変わる要因は、関西三空港の事情にもあるので、いつか別記事で詳細に出来ればと思います。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。 

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