主要航空路線における現在の座席供給率と運航率の関係
こんにちは。
現在、航空各社は需要減退が起きていることから、減便や機材変更が行われています。
これまで、当ブログでは主要航空路線における運航間隔や運航率の推移を見てきました。
今回は、減便や機材変更による現在の座席供給率を主に見ていきます。
運航率の推移に関する記事はこちらです。
既存の時刻表と宣言前後の時刻表を比較しています。
良かったらこの記事と合わせてご覧ください。
座席供給率は、
現在予定されている時刻および機材での座席数÷時刻表上の機材による座席数
で求めます。
なお、機材表記のみでは一部座席数を判別しきれない場合があります。
(例)ANAボーイング777-200は、PDF上では772と記載されており、405席と392席の機材の違いを判別出来ない。(ウェブ上では772と722と表記が異なるため判別可能)
そのため、座席供給率は若干のずれが生じる可能性があります。
この点を頭に入れていただいた上で、続きをご覧ください。
対象路線は前回までの記事と同様、羽田ー新千歳、大阪(三空港全て)、福岡、那覇です。
ANAとコードシェアをしているAIRDOとスターフライヤ―はANA便として扱い、3社合わせた座席供給率を記載します。
スカイマークは機材が1種類のため、対象外です。
対象日は4月18日(土)とします。
前回までの記事と対象日が異なることから、18日の運航率を併記します。
時刻表に関しては、省略させていただきます。
17日に最終確認していますが、直前に変更されている場合もあります。
このため、実際の運航と乖離している可能性がある点はご了承ください。
それでは、運航率と座席供給率を見ていきます。
路線ごとで見ると、2社共に那覇線の高さが目立ちます。
ビジネス需要なのか、観光需要なのか、原因は分かりませんが、何らかの理由により、那覇線は需要が他路線と比べて落ち込んでいないことも予想されます。
また、プレミアムクラスが全便満席だったことから、修行僧と呼ばれる方の存在も予想されます。
しかし、貨物の都合の可能性も否定できないので、一概に決めつけることは出来ませんが・・・
その他では、ANAは福岡線が際立って低い傾向にあります。
加えて、先週や先々週と比べても、ANAの運航率の低下も目立ちます。
航空会社別に見ると、運航率では福岡線以外でANAはJALと同等以上になっています。
一方、座席供給率では、沖縄線以外でANAはJALを下回っています。
全体的に、ANAは運航率から座席供給率の間に最大で15%を超える差があるのに対し、JALは運航率と座席供給率に大きな差は生まれていません。
ANAは、ボーイング737や、エアバスA320、A321など、座席数が100席台の機材を多く充当しています。
福岡線に至っては最大の機材が270席のボーイング767になっています。
一方、沖縄線では787と777が充当され、運航されている全便が300席台以上になっており、路線ごとの方針の違いも見えます。
一方で、JALは、大阪線でエンブラエルE190が使用され話題になり、18日も1便ありますが、それ以外では機材変更は行われるものの、200席台のボーイング787-8や767への変更に留まっており、737やE190が使用されるようなことは起きていません。
また、当然とも言えますが、両社とも最も定員が多い777-300の充当は無くなっています。
このように、ANAとJALでは運航率以外にも機材繰りにも方針の違いが見えました。
日付によって、運航便も異なる現状なので、機材繰りも日々異なっているものと思われます。
実際、この記事を書き始めた時と直前では運航予定並び運航機材が大きく変わっていたので、本当に直前になるまで当日の事は分からない状況になっています。
PDFの時刻表も現時点での使用予定機材も公式サイトにて、確認することが出来るので、他の日や路線などが気になる方は見てみてください。
当ブログでも、もう少し他の路線を取り上げるかもしれません。(未定)
最後まで、お読みいただきありがとうございました。