緊急事態宣言による主要航空路線の減便数の変化
※4月9日にANAとスターフライヤーから減便が追加発表されたため、追記・修正しました。(追記日4月10日)
スターフライヤーは記事内の路線、日程では、追加減便はありません。
こんにちは。
4月7日に、7都府県に緊急事態宣言が出されました。
この宣言の前後に、各航空会社は追加の減便を発表しました。
これにより、どの程度運航本数が変化したかを整理し、特徴を考察しました。
対象路線:羽田ー札幌、大阪、福岡、沖縄
(大阪は伊丹、関西、神戸の3空港とも対象)
ダイヤは、当初予定の夏ダイヤと4月4日(宣言前)、4月11日(宣言後)を比較
※運休便は概ね期間で区切られていますが、例外もあるので、ある1日を対象にしています。また宣言前後では同曜日比較にしています。
データは全て4月10日現在です。
今後の発表によって、状況が変化する場合があります。
ご了承ください。
また、4月10日時点の各社の最終更新日は以下の通りです。
4月6日:AIRDO
4月7日:JAL
4月8日:スカイマーク
対象路線の時刻表・本数・運航率
羽田ー札幌
運航本数
羽田ー札幌 | 通常 | 4月4日 | 4月11日 |
ANA | 16 | 14 | 8 |
JAL | 16 | 10 | 6 |
スカイマーク | 8 | 6 | 3 |
AIRDO | 11 | 6 | 6 |
合計 | 51 | 36 | 23 |
運航率
羽田ー札幌 | 4月4日 | 4月11日 |
ANA | 87.5% | 50.0% |
JAL | 62.5% | 37.5% |
スカイマーク | 75.0% | 37.5% |
AIRDO | 54.5% | 54.5% |
合計 | 70.6% | 45.1% |
羽田ー大阪
運航本数
通常 | 4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 23 | 19 | 13 |
JAL | 18 | 13 | 7 |
スカイマーク | 8 | 6 | 3 |
スターフライヤー | 5 | 5 | 5 |
合計 | 54 | 43 | 28 |
運航率
4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 82.6% | 56.5% |
JAL | 72.2% | 38.9% |
スカイマーク | 75.0% | 37.5% |
スターフライヤー | 100.0% | 100.0% |
合計 | 79.6% | 51.9% |
羽田ー福岡
運航本数
通常 | 4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 18 | 17 | 11 |
JAL | 17 | 13 | 6 |
スカイマーク | 11 | 9 | 4 |
スターフライヤー | 8 | 7 | 6 |
合計 | 54 | 46 | 27 |
運航率
4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 94.4% | 61.1% |
JAL | 76.5% | 35.3% |
スカイマーク | 81.8% | 36.4% |
スターフライヤー | 87.5% | 75.0% |
合計 | 85.2% | 50.0% |
羽田ー沖縄
運航本数
通常 | 4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 12 | 12 | 10 |
JAL | 12 | 11 | 6 |
スカイマーク | 6 | 4 | 2 |
合計 | 30 | 27 | 18 |
運航率
4月4日 | 4月11日 | |
ANA | 100.0% | 83.3% |
JAL | 91.7% | 50.0% |
スカイマーク | 66.7% | 33.3% |
合計 | 90.0% | 60.0% |
考察
元々、ANAは減便を最小限に収めている傾向がありました。
しかし、宣言後はこれまでと比べると踏み込んだ減便が行われました。
羽田―沖縄以外は、概ね昼間を2時間に1本程度にしています。(コードシェア除く)
JALよりは運航率が高いままですが、宣言による方針の変化を感じます。
ただ、その中でも5割以上の運航率は保たれています。
また、沖縄は依然運航率が高く8割台を維持しています。
一方、JALは更なる減便をしました。
元々、JALはANAに比べて減便を行う傾向にありましたが、宣言を受けて更に強くなっています。
対象4路線の運航本数は原則6本となっています。
※羽田ー大阪のみ、伊丹6本に関西1本が加わるため7本
おそらく、運航率ではなく維持したい本数を予め定め、それに従っているものと思われます。
運航率は、沖縄以外が30%台、沖縄が50%になっています。
スカイマークも宣言を受けて減便数が大幅に増加しています。
これまでは昼間の減便が多かったですが、他の時間帯にも拡大しています。
これにより、運航率は軒並み30%台になっています。
JALとは異なり、運航率から本数を決めているものと思われます。
AIRDOは変化なし、スターフライヤーは羽田ー福岡で1本減便されています。
路線別に見ると、羽田ー沖縄はやや減便が少なくなっています。
元々の本数が他の3路線と比べて少ない点も要因の1つかと思われます。
これらの主要路線で、JALが6本/日になっているのは衝撃的です。
今は、一刻も早い収束を願うのみですが・・・
最後まで、お読みいただいてありがとうございました。
ちなみに、緊急事態宣言前に投稿した記事はこちらになります。
通常ダイヤと4月4日の時刻表の違いから、航空会社ごとの考えを見ています。
重複になる部分が多いですが、興味があればご一読ください。